2004年06月23日

日本国債。

久々に書評なんぞ。

ハードカバーで出た時から話題騒然、日本という国の価値を表すとも言える日本国債に大異変が・・・と言うこの小説。しかも小説発表後、現実の世の中が追っ掛けるかのように非常に似た状況に陥りました。その時、この小説、そして幸田真音と言う作家が世の中に注目されたのでした。私もその時初めて幸田、という作家を知りました。(ひょっとしたらもっと以前から有名だったのかも知れません)

幸田さんは、もともとは外資系の証券会社のディーラーとして活躍された経歴をお持ちだと言うことで、発表された小説の舞台が金融界だったとき、非常に細かく、スリリング、且つわかりやすく描かれているのです。確かに難しい用語、何度も読み返しても理解に時間のかかるシチュエーションなどありますが、でもとてもテンポ良くストーリーが展開するため、あっという間に読破してしてしまいます。

今回の日本国債という小説。今か今かと文庫化を待ちわびていたので即買いでした。そして、同じ時に買ったほかの6冊の小説には目もくれず、真っ先に手にしたんですが、正解でした!!展開が速く、しかも日本が売られていく、価値が暴落すると言うシリアスで現実にも起こったことがテーマなので、どんどん引き込まれました。普段朝の通勤電車では寝ているのですが、この小説を読んでいた時は先が気になって一睡もしませんでした。いや、できませんでした。

物語は、ある女性ディーラーが慕っていた先輩が交通事故に会い、しかもその先輩は別の人物を追っ掛けていた警察にも目をかけられていた・・というところからスタート。この事故が、全ての始まりだったのです。
難しい話になりがちな経済小説、しかも舞台が金融業界。でも幸田さんの主人公は、みんな誠実で前向き、正義感にあふれると言った感じで読んでいて爽快感があります。
かなりお気に入りの作家さんになっているので、これからも文庫が出たら即買いは続くでしょう・・・。

<ぴあす。の評価> 95点!!
posted by ぴあす。 at 21:27| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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